好きな相手を束縛するにもほどがある!?派遣OL美咲の恋愛給湯室

このコーナーでは、恋愛経験豊富な派遣OLのあたし、美咲(29歳)が
後輩の才媛OLの凛子(27歳・名門女子大卒、当たり前だけど正社員)と
ギャル系OLのミユ(21歳・もちろん派遣)と一緒に恋の成就の秘訣を伝授します。
まあ、ただの給湯室の井戸端会議という話もあるんだけど……。

第15回 間違いだらけのオトコ選び~その5~
好きな相手を束縛するにもほどがある!?

付き合うなら愛する人よりも、愛してくれる人?

これまで女装マニア、ベンチャー男とR子のダメな男遍歴を紹介してきたわけだけど、
こうやって振り返ってみると、ホント変わり者の男はダメよねえ。
やっぱ付き合ったり結婚するんだったら、
多少、面白味はなくても普通の男がいい
のかな?
R子みたいな波乱万丈な恋愛は嫌だもんねー。



「失礼な!
あたしだって、普通の男と付き合ったことありますよー。
あたしのことを好き過ぎたのがちょっとアレでしたけど」

「えっ、あのバッキー?
アイツは全然普通じゃないでしょー。
確かに最初はR子にしちゃ、割とマトモな男選んだじゃんって思ったけどさ」

「バッキーって?」

束縛男のことです。
もう明けても暮れても、あたしのことばっか考えてましたからねー」

へえ~、愛されてたんだねー。
それはそれでいいんじゃないの。
自分が愛する人よりも、自分を愛してくれる人と
付き合うほうが上手くいくこともあるしね。

でも、変わった男が好きなR子にしちゃあ、フツーなチョイスだよね。

「いえ、あたしへの執着ぶりが尋常じゃなかったんで、
そこに個性みたいなものを感じたんですけどね」

「趣味がR子で、大好物がR子で、
理想がR子みたいな感じだったもんねー」

「すごい“あたしマニア”(笑)」

「でも、そこまで思われるなんてちょっと羨ましいかも」

「いやいや、ウザイっすよー」

「あたしも、それまでの彼が個性的とか変わってるという点はともかく、
あたしへの愛情という点では?みたいな男が多かったんで、
結構イイかもって思ったんですけどねー。
ちょっと束縛ぶりがハンパじゃなかったというか……」

どんな感じだったの?
やっぱ、しょっちゅう電話がかかってきたりしたのかな。

「そんなのは初歩中の初歩ですよ。
1時間おきに行動確認の電話
かかってきてましたからねー。
まあ、そのくらいだったら全然オッケーだったんですけどね」

「じゃあ、男友達と出かけるとか遊んだりなんて
あり得ないですよねえ」

男性と口をきいただけで怒りますからねー。
あたしが好きな芸能人とかにも嫉妬してましたからねー(笑)
もう、男の話は厳禁でした」

「てか、アンタ、
携帯の電話帳にあった
男関係の番号とメルアド全部消去された
もんねー」

「あれには参ったよねー。
友達関係だけじゃなくて仕事関係とかもあったからさー。
そのくらいだったら問題ないんですけどね」

部屋に盗聴器まで仕掛けてストーカー化?

「しかし、そんなだと本当に交友関係が狭まって、
彼氏中心の生活になっちゃいますねえ」

「アイツと付き合ってた頃って、
アンタほんと付き合い悪かったもんねー」

「そうそう、アレには参ったよ。
あの頃、男友達とか男性と会ったりしなきゃいけないときは
女友達と会うんだって嘘ついてたんだけど、
それがバレちゃって、女友達とも会っちゃいけないってことになってさ。
アイツと付き合ったおかげで、ずいぶん友達なくしちゃったよー」

「まあ、R子さんのことを好きだからなんでしょうけど、
それは辛いわねー。
付き合うことによって、
自分の見聞とか世間が狭まっちゃうような男性は、
ちょっと私には無理だな」

「うっかり、R子が男と会話でもしようもんなら、
『オレを捨てるのか!?』って自殺でもしかねない勢いだったもんねー」

「実際、心中を迫られたこともあるよ。
『ずっと一緒にいたいから死のう』なんて言われて。
まあ、そういうこと言う男に限って本気じゃないですから(笑)。
なもんで、それも大した問題じゃなかったですけどね」

「大した問題じゃない」って、アンタも許容度が広い女だねー。
あたし的にはNGな話ばかりなんだけど。
そんだけ許せるんだったら、何の問題もないんじゃないの。
なんで別れたわけ?

「あれでしょ、
部屋に盗聴器を仕掛けられたのが原因でしょ?」

「えっ、そんなことまでするんですか!?
信じられない……」

「さすがに参りましたけど、
それほどあたしのことを愛してるんだと思えば全然我慢できるっつーか……」

「いやいや、できねーだろ」

「しかし、そんなにR子さんのことを思いつめてたら、
彼もR子さん中心の生活になっちゃって、
自分のことに手が回らなかったんじゃないかしら。
仕事とかどうしてたんですか?」

「結局、電話確認とか盗聴だけじゃ飽き足らなくなって、
仕事を辞めちゃって1日中、
あたしのことを尾け回すようになっちゃったんですよ。
あたしが仕事中のときなんて、
外から双眼鏡で監視してたぐらいで」

っつかーさ、それって、もうストーカーじゃん!
しかし、元カレのR子への執着ぶりは単にR子に惚れてるとか、
そういうのが原因じゃないような気がする。
ちょっと尋常じゃないもんね。
なんか、もっと別の理由があったんじゃないの?

「そうなんですよ。
実はそれが別れた原因なんですけどね。
あたしを束縛してた理由というのが、
結局自分が捨てられるのが不安だった
という……」

「R子って男の好みはともかく、
そこそこカワイイんで結構モテるんですよ。
アイツ、かなりのぶさいくだったんで、 そりゃ不安になるよなー」

「あたしは彼のルックスなんて、
全然気にしてなかったんですけどねー。
そもそも、男に惚れるポイントがそういう部分じゃないんで。
あたし的にはもっと変わったすごい理由があることを期待してたんですけどねー。

そんな理由じゃ全然個性的じゃないし、面白くないじゃないですか。
結局、普通の男っていうか普通以下じゃん、みたいな感じで、
急に冷めちゃって……」

えっ、別れるポイントはそこなの!?
その元カレも変わってるけど、アンタも相当変わりモンだよー。
普通、そういうのが理由だったら、むしろ安心するもんなんだけど。

だって、そういう理由だったら彼氏の不安を解消させて、
ノーマルな付き合いに改善できるじゃん。
あたし的には、アンタのほうが理解不能だよ。

「そうですかねえ?
あたし的には自分の好みに忠実なだけなんですけどね」

まあ、それはともかく、 こういう問題は難しいよね。
好きな人には多少は束縛されたいもんだけど、
かといってストーカーみたいになられたりするのも
ちょっとねえ……。

結局、何事も程度の問題だし、バランスの問題だとは思うんだけどね。

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